麻生財務相、ADB年次総会で演説「アジアのインフラ投資が重要」
麻生太郎財務相は4日、ドイツのフランクフルトで開催中のアジア開発銀行(ADB)年次総会で、「アジアの持続的な経済発展にはインフラの質の向上と、そのための投資を促進することが重要だ」と演説し、日本とADBが連携して地域開発で主導的な役割を果たしていくと表明した。
災害に強く、環境に配慮した「質の高いインフラ」は日本が推進する考え方。中国が提唱して昨年末にアジアインフラ投資銀行(AIIB)を創設し、資金量で存在感を高めていることへの対抗意識をうかがわせた。
道路や港湾などの整備に関し麻生氏は「ADBがアジアの膨大な資金需要に対応することが重要だ」と強調。質と量の両面で貢献するため日本が支援案件の策定や実行に協力するとした。
麻生氏は低所得国への援助でも「責任を果たす」と語り、感染症や災害の発生など「新たなリスク」に対応するようADBに促した。50回目の年次総会が来年、横浜市で予定されることに「アジアとADBが新たな時代に入る中、記念すべき総会を開催できることを光栄に思う」と語った。
ADBは、日本が最大の出資国。設立直後のAIIBとは協調融資で連携することになったが、中期的にはインフラ開発をめぐる日中の主導権争いが激しくなりそうだ。(フランクフルト 共同)
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