民進・岡田代表「参院選で改憲の是非問おう」、安倍首相「鳩山内閣の外相で苦労したでしょ」

党首討論詳報(4)
国家基本政策委員会合同審査会で討論する民進党・岡田克也氏(左)と安倍晋三首相=18日午後、国会・衆院第1委員室(山崎冬紘撮影)

 岡田氏「私は今の憲法9条を当面変える必要ないと思っているから、案はない。今の憲法でいい、9条でいいということだ。首相の言う平和主義というのは、侵略戦争を禁じるだけというのが、よく分かった。でも、日本国憲法は明らかに違った。最初は個別的自衛権しかだめという解釈でずっと来た。今もその解釈は正しいと思うが、しかし憲法改正草案は集団的自衛権の行使について限定なく認める。全く考え方が変わっている。平和主義は貫かれていない」

 「『いかなる紛争も法の支配を尊重し力の支配ではなく平和的、外交的に解決すべきである。この原則をこれからも固く守り、世界の国々にも働きかけていく』。これは昨年8月の安倍談話だ。もちろん自国が攻撃されたときは別だ。海外の紛争を、自ら日本が武力行使することで解決しない。この一線を越えてしまって集団的自衛権の行使を全面的に認めることにしたときに、私は日本国憲法の平和主義が壊れると考えている。ここは国のあり方が本当に問われるところだ。あなたたちが憲法9条を改正して集団的自衛権の行使を全面的に認めるとなれば、国の形が変わることだ。私たちは絶対に認めるわけにはいかない。今度の参院選で大いに議論し、国民の判断を仰ごうじゃありませんか」

 安倍首相「国連憲章も、多くの国々も平和主義を貫いている。岡田さんのいいようでは、ここが平和主義でないとなってしまう。平和主義は間違いなく貫かれている。同時に、国民の命や平和な暮らしを守るために何をすべきかということについては真剣に考える必要がある。岡田さんは平和安全法制を廃止すると言っている。これはすでに日米のガイドラインにおいて、この法制の基に実効性を持ってきていると思う。お互いが助け合うことができる同盟というのは絆を強くする」

 「先般の北朝鮮のミサイル発射の際、その効力は現れたと思っている。いくら日米同盟が悪くなっても廃止をするつもりなのか。かつて鳩山由紀夫内閣の外相として苦労されたじゃないか。できもしないことをいって日米の抑止力の意味が分からなかったといっても遅い」

 岡田氏「いやー、驚きました。私は首相が米国で演説したとき、本当にこれはまずいな、と思った。すべて米国のいうとおりにやりますから、と。裸になったに近い。お互いに国益を踏まえて同盟関係、努力しながら深めていかなければいけない。全部やりますというのならそれは同盟の意味がない。集団的自衛権の行使、侵略戦争との違いと境目は必ずしも明らかでない。侵略の定義ははっきりしない、と言っていた。そういう世界に日本は足を踏み込むべきでないということを最後に申し上げておきたい」

=(5)に続く。