中国主導の懸念根強く… AIIB年次総会閉幕 日米対応も焦点

 

 中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)の初の年次総会が26日に閉幕。25日には、既に加盟している57カ国に加え、新規参加を希望する24カ国の代表も出席した。金立群総裁は、来年初めにも新たな加盟国を迎える考えを明らかにした。参加が実現すれば、日米が主導するアジア開発銀行(ADB)の67カ国・地域を上回ることになる。

 AIIBは9月末まで新規参加の申請を受け付ける。金氏は中国メディアの取材に「参加国は100近くに達するだろう」と語っている。参加を見送っている日本や米国の対応も焦点となりそうだ。AIIBの加盟国には、アジアだけでなくアフリカや南米の国も含まれている。中国の経済力を背景としたインフラ整備への期待は大きく、新規参加国にもアジアやそれ以外の地域の新興国が多く含まれそうだ。

 中国の楼継偉財政相も25日、「AIIBの大家族が絶え間なく発展することを期待している」と述べた。ただ最大の出資国である中国の意向に運営が左右されるとの懸念は根強い。台湾は4月、金氏が台湾の主権は中国にあるとの認識を示したことに反発し、参加見送りを表明した。(北京 共同)

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 鳩山由紀夫元首相は26日、AIIBの金氏から「国際諮問委員会」の委員就任を打診されたことを明らかにした。鳩山氏は「日本の不参加に対して世界が持っている不安感を払拭したい」と述べ、就任に意欲を示した。(北京 西見由章)