参院選 民共共闘は不発…民進党の岡田代表「力弱かった」 代表続投は「白紙」
民進、共産、社民、生活の野党4党は参院選で共闘したが、結果は不発に終わった。特に民進党は改選43から大幅に議席を減らすのが確実で、岡田克也代表が主導した「民共」共闘路線への厳しい評価を突きつけられた格好だ。9月末の任期満了に伴う党代表選に向け、民共共闘に突っ込んだ岡田路線の是非も含め、「岡田降ろし」の動きが加速することも予想される。
岡田氏は10日夜のNHK番組などで、改憲勢力の3分の2を阻止できない見通しになったとして、「残念だ。訴える力が弱かった。代表としての責任はある」と語った。任期満了まで代表を務めることは明言したが、次期代表選に出馬するかどうかについては「白紙だ」と述べるにとどめた。
民進党は旧民主党が政権を陥落した平成24年12月の衆院選を含め、今回で国政選挙4連敗となる。今年3月に旧維新の党を吸収し、民進党に衣替えした合流効果も見られなかった。
参院選のスローガンは「まず、2/3をとらせないこと。」と消極的な目標に終始した。岡田氏は政権交代可能な2大政党制の確立を政治信条とする。にもかかわらず、選挙戦は安倍晋三政権への批判ばかりが目立ち、有権者がそっぽを向いたとみられる。
岡田氏の言動は、首をかしげざるを得ない面もあった。岡田氏は参院選の勝敗ラインにかたくなに言及せず、“逃げ道”を打っていたともとれる。9日夜には記者団に「3年前は17人しか当選できていない。それと比べるとかなり手応えは違った」と述べたが、旧民主党時代の3年前の議席17は10年の結党以来最低という壊滅的敗北だった。
17を上回れば「前回以上の結果を出した」と言い張れる-。岡田氏の発言にはそんな計算がにじんだが、あまりにも低い目標設定に党内の理解を得られるかは見通せない。
何より岡田氏は公示後の6月26日、三重選挙区(改選数1)の公認候補が敗れた場合は次期代表選に出馬しないと明言した。本来は寸暇を惜しんで全国を走り回るべきところだが、なりふり構わず選挙中に4回も地元入りする熱の入れようだった。
共闘した共産党の藤野保史政策委員長(当時)が6月26日のNHK番組で防衛費を「人を殺すための予算」と発言しても、民進党幹部は強く批判しなかった。共産党も伸び悩み、一蓮托生の民共連携が“共倒れ”に終わった格好だ。
選挙期間中は民進党内で民共路線に対する大きな異論が出ることはなかった。だが、共闘の成果が現れなかったことを受け、路線修正を求める声が出てくるのは必至で、代表選の大きな争点となりそうだ。(酒井充)
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