問われる民共合作の憲法観 現状のグロテスクさ…改めて浮き上がる (1/3ページ)

2016.6.25 17:06

参院選に向けた討論会に臨む(左から)新党改革の荒井代表、生活の党の小沢共同代表、おおさか維新の会の片山共同代表、公明党の山口代表、自民党総裁の安倍首相、民進党の岡田代表、共産党の志位委員長、社民党の吉田党首、日本のこころを大切にする党の中山代表=21日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ

参院選に向けた討論会に臨む(左から)新党改革の荒井代表、生活の党の小沢共同代表、おおさか維新の会の片山共同代表、公明党の山口代表、自民党総裁の安倍首相、民進党の岡田代表、共産党の志位委員長、社民党の吉田党首、日本のこころを大切にする党の中山代表=21日午後、東京・内幸町の日本記者クラブ【拡大】

【阿比留瑠比の極言御免】

 21日の日本記者クラブ主催の党首討論会では、自衛隊を合憲とみなす民進党と憲法違反の存在と断言する共産党が、参院選に向けて共闘している現状のグロテスクさが改めて浮き上がった。安倍晋三首相を「立憲主義に対する認識が全く間違っている」(民進党の岡田克也代表)と批判しながら、憲法観が全く異なる同士が手を結ぶ姿は、有権者の目にどう映るだろうか。

 「自衛隊が憲法違反なのは明瞭だ。(中略)急迫不正の主権侵害、大規模災害など、必要に迫られた場合には、自衛隊を活用するということは当然だ」

 「今問われているのは、自衛隊をなくすかどうかじゃない。自衛隊を海外の戦争に出していいかどうか」

 共産党の志位和夫委員長は質疑でこう明言した。この見解は、自衛隊を憲法違反状態に放置したまま、必要時には利用するというご都合主義的な開き直りだ。憲法違反だと認識しつつ、今はそれは問われていないとの言い分も、立憲主義との矛盾はどうするのか。

 ところが、この点について岡田氏は特段発言せず、一方で野党4党の共通政策の「第一」である安全保障関連法の廃止について、次のように主張した。

「別に日米安保条約を廃棄すると言っているわけではない」

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