参院選 安倍首相「衆院解散の『か』の字も考えていない」

 

 安倍晋三首相(自民党総裁)は10日夜のNHK番組で、参院選で勝敗ラインとした改選過半数の獲得が確実となったことについて「消費税の延期を決め、新しい判断をした。国民に信を問うということで改選過半数を目標にしたが、与党で半数を超えることができて正直ほっとしている」と述べた。

 その上で「今回の結果は今の経済政策を『力強く前に進めよう』との国民の声であったと受け止め、前に進めていく。包括的、大胆な経済政策を早速策定していきたい」と述べ、早期に平成28年度補正予算案をまとめる考えを示した。時期については、経済対策やその他の政策の策定状況をみて決める考えを示した。

 発議に必要な3分の2の議席を参院でも確保する可能性が高まっている憲法改正については「これからはいよいよ憲法審査会に議論の場が進んできて、そこでしっかり議論してどの条文をどのように変えるかに集約されていくと思う」と述べ。改憲項目の絞り込みなどの議論が深まることに期待感を示した。

 沖縄選挙区で自民党公認の島尻安伊子沖縄北方担当相が落選したことの米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設などへの影響については「住宅地、学校にとりかこまれた普天間飛行場の固定化は誰も望んでいない。早期の移転を進めていきたい」と強調。同時に「国と沖縄が角突き合わせている状況は誰も望んでいない。裁判所が示した政府と沖縄県が合意した和解条件に従って進めていきたい」と述べた。

 臨時国会の時期については「経済対策の作成の進捗合もよく見ながら決めていきたい」と述べた。

 衆院解散・総選挙については「全く考えていない。解散の『か』の字もないと言っていい。参院選が終わったばかりだ」と否定した。