訪日客の手ぶら観光を促進 国交省、「カウンター」設置1.7倍に
京王グループが訪日客向けの手ぶら観光カウンターとして4月に設置した「京王ねこのてカウンター」=東京都新宿区
国土交通省は、訪日外国人客が重い荷物を持たずに観光できる態勢を大幅に拡充する。スーツケースなどの大きめの手荷物を預かったり、ホテルや空港などに配送する「手ぶら観光カウンター」を約1.7倍に増設する。訪日客が身軽に動ける環境を整えることで買い物や遠出をしやすくし、消費拡大や地方誘客につなげる狙いだ。
手ぶら観光カウンターは空港や駅、商業施設などで荷物の一時預かりや宅配サービスを行う窓口。今年7月時点で、宅配事業者や鉄道各社が全国93カ所に拠点を設置している。国が整備費用のうち3分の1を補助する仕組みで、今年度末までに拠点を全国160カ所まで増やす方針だ。
また、訪日客がカウンターの場所などを認識できるよう多言語の案内表示に関する経費も補助する。国交省は9月末までにカウンターを設置する事業者の応募を受け付ける。
訪日客の急増でコインロッカーや荷物置き場の不足が顕在化しており、世界中から観光客が訪れる東京オリンピック・パラリンピックに向けた態勢整備が求められていた。一方、カウンターの拡大は、高水準の宅配サービスを世界にアピールする好機でもある。
政府は3月に取りまとめた「明日の日本を支える観光ビジョン」で、東京五輪が開催される2020年までに、国内の主要空港や新幹線駅といった「主要交通結節点」の全てにカウンターを設置すると明記している。
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