朴槿恵氏は「退陣せよ」 ソウルで数十万人集会、次期大統領候補もデモ隊に合流
激震・朴政権【ソウル=桜井紀雄】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の友人で女性実業家、崔順実(チェ・スンシル)容疑者の国政介入疑惑をめぐり、朴氏の退陣を求める大規模集会が12日午後、ソウル中心部で行われた。午後7時半現在の推計で主催者側は100万人、警察も26万人が集まったとしており、米国産牛肉の輸入再開に抗議して起きた2008年のデモを上回り、00年代以降最大の抗議集会となった。
集会には、最大野党、共に民主党など野党執行部のほか、退陣要求には慎重だった同党の文在寅(ムン・ジェイン)前代表や、国民の党の安哲秀(アン・チョルス)元共同代表ら来年末の大統領選の出馬が有力視される政治家も合流。国民の声を背景に、野党側は攻勢を一層強める構えで、政局のさらなる流動化は避けられない状況となった。
集会は左派団体が主導し、一部は「朴槿恵は退陣せよ」と叫びながら大統領府近くまでデモ行進した。一方で、親子連れや若いカップルの姿も目立った。
政治的な集会には初めて参加したという教員女性(48)は「庶民が苦しい生活を送るなか、崔容疑者のような人物が利益を得るなんて。居ても立ってもいられず、来ました」。大学生の金大賢(キム・デヒョン)さん(22)は「国民の声が全く届かない状況が続いてきた。朴氏は大統領の役割を果たしていない」と語った。最新の世論調査では、朴氏に対する29歳以下の若者の支持率はゼロを記録している。
疑惑を捜査している検察は11日夜、斡旋収財などの疑いで、拘束していた崔容疑者の側近で映像監督、チャ・ウンテク容疑者(47)の逮捕状を執行した。
チャ容疑者は崔容疑者が大統領府の機密文書に目を通す場にも同席していたとされ、検察は疑惑解明の鍵を握る人物として取り調べを本格化させる。
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