高官の愛人や汚職は当たり前 中国民衆の不満は限界へ (2/3ページ)

2011.1.6 10:00

 次は『紅楼夢』である。この小説は「中国の『源氏物語』」とも呼ばれて、清王朝時代の高官一族にまつわる「恋とエロスの世界」を描いたものだが、「高級幹部は『紅楼夢』を楽しむ」とはすなわち、共産党の高官たちは愛人を囲って酒池肉林の生活を送っている実態への風刺である。

 中国では今、高官は愛人の1人や2人囲うのが「当たり前」のこととなっているが、愛人を囲うのに当然カネが必要だから、高官たちは結局汚職に手を染めてしまう。一昨年摘発された大物汚職幹部の広東省政治協商会議の陳紹基主席や深セン市の許宗衡市長はその典型例だが、愛人に収賄を告発されて捕まったり、愛人の恫喝(どうかつ)に業を煮やしてそれをあやめたりして身を滅ぼした汚職幹部のケースも続出している。とにかく、高官という高官が禁断の愛欲に溺れて汚職に走るというのは、まさに「世紀末中国」の救い難い現状である。

 次に『三国演義』が出たのは何ごとかといえば、実は今の中国の地方政府と地方の幹部たちは、各自の利権増大のために中央政府の方針や政策に面従腹背して乱開発に走ったり勝手に政令を発したりし、まるで三国時代の地方政権乱立のような状況となっているから、「地方政府は『三国演義』を繰り広げる」と揶揄(やゆ)されるのである。

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