■製造から情報・金融まで外資を誘致
天津は1400年初頭に成立し、中国では比較的新しい都市です。歴史上で大きくクローズアップされたのは清朝末期。アヘン戦争や太平天国運動の時期です。1858年に締結された天津条約を契機に条約港として開港され、欧州列強の租界地が置かれるようになりました。日本も日清戦争後の1895年に下関条約が締結されて以後、租界地を開設しています。いまでも市内には当時の欧米風の建物が多く残り、天津の景観の特色にもなっています。
◆陸海の要衝地
天津市は中国の首都北京市の東南に隣接する渤海湾沿岸都市の中心地で、華北地区随一の天津港を有しており、北京や河北省、山西省などを含む海上交通の玄関口であると同時に、ハルビン・長春・瀋陽といった東北3省と北京を結ぶ鉄道網、上海市と北京を結ぶ高速鉄道の経由地でもあります。
1980年代の深センを中心とする珠江デルタ、90年代の上海長江デルタでの改革開放政策による市場経済化の次の重点地域として2006年に天津浜海新区が第11次5カ年計画の国家プロジェクトとして批准されて以降、天津市は08年の北京オリンピックの追い風もあり、めざましい速度で発展を続けています。
天津市の行政区域は、市内六区とTEDA(天津経済技術開発区)を中心とした浜海新区(塘沽・漢沽・大港)と市内六区の周辺に位置する津南区、西青区、北辰区、東麗区、武清区、宝●区と静海県、寧河県、薊県に区分されます。
総面積約1万2000平方キロメートル、人口約1200万人、域内総生産(GDP)は06年の4300億元から10年には9100億元(約11兆円)へと驚異的な伸びを示しています。