また、国内総生産(GDP)を1ドル増やすのに必要とされる電力は、韓国が0.58キロワット時、米国が0.35キロワット時、ドイツが0.28キロワット時、日本が0.20キロワット時で、韓国は経済協力開発機構(OECD)の平均(0.33キロワット時)の1.76倍と非効率的だ。
韓国では昨年、停電により被害を受けた住宅、企業、商業施設が678万カ所に及んだ。これは、韓電が電力を供給する施設1922万カ所の約35%に相当する。昨年、予告なしの大規模停電が3回を数え、製造中の製品が損傷するなどして最低2000億ウォン(約137億円)の損害を企業が被った。
韓国政府は冬季の11年12月から12年2月にかけて、違反すると罰金を科すこともある強制節電策を講じた。
今夏も百貨店やホテルなど大型施設の冷房設定温度を26度以上、公共機関には28度以上に義務づけ、冷房しながらドアを開けて営業する店舗には罰金を科す。また、昨年8月と12月に電気料金を引き上げ、今年も夏前に値上げすることを検討している。
しかし、こうした対症療法では電力不足は解決しない。原発に対する国民の信頼を回復するとともに、発電効率の高い産業構造への転換が不可欠だ。(ソウル支局)