多国籍企業の租税回避がクローズアップされたきっかけは、先月(10月)15日にロイター通信が配信したスクープ記事だ。
1998年に英国に進出し、現在735店を展開するスターバックスの英国法人が、進出以来、総額約30億ポンド(約3840億円)の売り上げがありながら、支払った法人税はたった860万ポンド(約11億100万円)で、さらにここ3年間では、計12億ポンド(約1536億円)の売り上げがあったのに、法人税を全く支払っていなかったことが明らかになった。
ロイター通信は、英国スターバックスが、コーヒー豆をスイス・ローザンヌにある子会社を通して購入し、オランダで煎った後、英国に持ち込むなどの方法で利益を分散し、可能な限り納税を回避していたと報じた。
英国スターバックスは2009年と10年に税務調査の対象となったが、広報担当者はロイター通信に「違約金の支払いなどもせず解決した」と述べ、問題はなかったと強調した。