しかしこれに対して茶番である、と文句を言うのではなく、自分たちで評価の土壌を作りあげることが求められる。実はランキング指標はこの土壌から育った苗木だ。
「厳しいルールは『無理無理!』日本が世界でトップに立てない理由」で書いたが、モノを売るにも、それが売れるルールを作らないと売れない。いくら世界一だと謳ってもダメ。機能で勝負するなら、機能表示を義務付けるルールが必要だ。そして世界で通用するルール作りを主導するには、価値や理念が先行しないといけない。
つまりルールとランキングは一つの土壌から育った産物だ。
日本の製品が過剰品質・機能であると言われて久しい。要望されないものをどう一生懸命に売ろうとしても成果は出にくい。「需要は生み出すものだ」とのコピーはキャッチ-だが、過剰品質・機能は空振りすることも多かった。
そこで「モノ」を売るだけではなく、ユーザー経験を取り囲む世界観込みでハードやソフトを広めていこうという動きがでてきた。舞台仕掛けには総力戦で立ち向かう。
世界一の技術でも世界一望まれる技術というわけではない。説得できるコミュニケーション力こそが大きく問われる。