家電製品のエネルギーをコントロールするパナソニックの「AiSEG(アイセグ)」【拡大】
家庭内の電気やガスの消費量を効率的に管理し、省エネにつなげるホームエネルギー・マネジメントシステム(HEMS)が脚光を浴びている。政府が11月27日に発表した「グリーン政策大綱」の骨子では、2030年までにHEMSを全世帯に普及させる目標を盛り込み、家電メーカー各社の製品投入も相次いでいる。経済産業省は補助金などで普及加速を促すが、割高なコストなど課題も多い。
電気料金上げ不安
「太陽光発電を設置する際に、一緒にHEMSも導入する家庭が多い。補助金効果もあって売れ行きは好調だ」。10月に家電などの自動制御機「AiSEG(アイセグ)」などHEMS機器を発売したパナソニックの担当者はこう話す。
アイセグは、分電盤に設置する計測ユニットからの情報をもとに、使用電力量や電源構成をタブレット型端末などに「見える化」。対応したIHクッキングヒーターやエアコンの電力量を自動制御し、省エネ化する仕組みだ。