あまり関わり合いたくない
しかし評価が分かれたのには理由がある。実は、米ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントも、米伝記作家ウォルター・アイザックソン(60)の手による2011年発売のジョブズ氏の大ベストセラー伝記を元にした映画を製作中で、これにウォズニアック氏が関わっているのだ。
昨年5月18日付ロイター通信によると、ソニー側はこの映画を製作するため、ウォズニアック氏を自身の仕事の説明やコンピュータ全般の技術指導担当者として雇ったという。
実際、ウォズニアック氏は30日、カッチャー版のジョブズ映画について「あの作品とはあまり関わり合いたくない」とも話したが、それが偽らざる心境だったのは間違いない。
批評家の間でも、カッチャー版に関しては意見が割れている。いずれにしろ、ソニー版の完成を待ち、双方の出来を見極めるのが賢い批評の仕方だ。