日本が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に参加した場合、「国際的な競争力の向上に寄与する」と答えた企業は、全体の6割近くに達し、企業の期待の大きさがうかがわれた。参加懸念として「農業など国内産業への打撃」「例外扱い分野の増加」が拮抗(きっこう)し、関税撤廃に関する考え方が大きく分かれた。
競争力向上への寄与については、「大いに寄与」と「寄与する可能性がある」を合わせて55%だった。「悪影響がある」はゼロだった。その理由については「輸出する製品の価格競争力向上が期待される」(電機)、「インフラ輸出の国際競争力が増す」(機械)など、輸出に関するものが多かった。
一方で、「燃料費負担の軽減につながる可能性」(エネルギー)、「グローバルに良質な食材を安価で仕入れることができる」(外食)と、輸入コストの低減を指摘する声も多かった。国内事業を主力とする企業からも「日本経済にプラスに働けば、消費の活性化が見込まれる」(鉄道)という声があった。