一方、現場で働く建設労働者は不足が目立ち、建設計画に影響を及ぼすほどになっている。
「200人の労働者を確保しようと思ったら、2カ月はかかる。以前はすぐに見つかったのに」。カンボジアの大手建築会社の担当者は、地元紙にそう語った。また、別の建設会社の担当者は「現在50人の労働者を雇っているが、本当に必要なのはその倍以上の人数だ」と話す。
労働者不足の原因として指摘されるのが、タイなど外国への「出稼ぎ」だ。
タイは今年1月、労働者の最低賃金を一律1日300バーツ(約1000円)に引き上げた。それまでもバンコクなど都市部ではすでに300バーツに引き上げられていたが、全国一律となったことでさらにカンボジア人労働者の流出が加速したもようだ。
カンボジアの最低賃金は、3月下旬、他セクターの基準となる縫製・製靴業で月80ドルに引き上げられたが、それまでは月61ドルだった。月20日余り働いたとして、1日の賃金は3ドル前後。タイの3分の1程度だ。