課題は日本側の受け入れ態勢の拡充。成田空港や羽田空港には、飛行機の発着時間や都心部への交通が「海外の空港に比べて不便」という指摘も多い。インフラの充実も迫られる。
攻めの農林水産業 輸出・生産・所得倍増
「攻めの農林水産業」では農林水産品・食品の輸出額や農業生産額、農家の所得を今後10年間でそれぞれ倍増させる目標を掲げた。農地集約によりコスト削減を進めるとともに、生産者が加工や流通まで手がける「6次産業化」で収益を高めることで実現を目指す。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)参加に向け農家の体質強化を図る。
農林水産省によると、2012年の農林水産品・食品の輸出額は約4500億円と5年前に比べ1割以上減少。農業生産額は10年度に9兆8000億円と20年前から約3割減り、所得も3兆2000億円とほぼ半減した。