一方、来日した欧州の商業衛星打ち上げ最大手アリアンスペースのステファン・イズラエル会長兼最高経営責任者(CEO)は21日、都内で記者会見し、次世代ロケット「アリアン6」について「現行機に比べ、よりコスト志向になる」と述べた。主力大型ロケットの「アリアン5」の後継機「アリアン5ME」を2017年に、アリアン6を21年に打ち上げる計画だ。
欧州、ロシア、日本、中国など主要な宇宙開発国は新型ロケットのコスト削減に全力を挙げており、日本でもH2Aの後継機「H3(仮称)」については主力ロケットの設計・開発を担ってきたJAXAから三菱重工業に委ね、コスト競争力を向上させる計画が浮上している。
打ち上げ費用を抑え受注獲得を図る開発競争の流れについてアリアンスペース東京事務所の高松聖司代表は「現状の宇宙ビジネスの市場は小さく、日欧ともに(打ち上げの)値段を下げることで宇宙利用が広がることが大事」と指摘。イズラエルCEOも「打ち上げのバックアップ協定など、日本は競合というよりパートナー」と強調した。