「5Sの歌」を新人社員の前で熱唱する2年目の社員ら(大日本スクリーン製造提供)【拡大】
歴史と伝統のある企業の中には「社歌」をもっている企業は少なくないが、あまり聞き慣れない「社員歌」をつくっている企業がある。昭和18年創業の大日本スクリーン製造は、社員歌の作曲をアテネ五輪の日本シンクロナイズドスイミングチームの競技曲を手がけた作曲家に依頼。おまけに歌うのは、あの人気アニメ「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌を歌ったささきいさお氏だ。なんだか歌うだけで士気が鼓舞されそうな気がするが、誕生のカゲには何があったのだろう。
「この曲は何?」と、訪れた取引先もびっくり
「サービス セーフティ スピーディ セービング スタディ…」
平成17年から、同社本社では午前と午後の始業5分前に、必ずささき氏が熱唱する社歌が流れる。歌詞を覚えていない社員はほとんどいない。社の信条を歌に託すことで、社員の意欲向上の効果は抜群とか。
連日流れる行進曲のような力強いメロディーと歌唱力に、訪れた取引先や顧客もびっくり。「この曲は何ですか?」と尋ねることも少なくない。