エアコン大手のダイキン工業は、グループの技術力アップを狙いにした「技能オリンピック」を2年に1回開催している。“オリンピック”だけに、世界各国にある生産拠点からえりすぐりの技術者が集まり、それぞれの種目ごとに腕を争う。
世界市場で勝ち残るためには、なんといっても技術力の向上は終わりのない課題。「参加することに意義がある」なんて生やさしいものではなく、文字通り真剣勝負の大会だ。
「ろう付け」「板金加工」など全9種目
技能オリンピックの開催場所は滋賀製作所(滋賀県草津市)など3工場。ここに世界各国にある生産拠点から技術者が集まる。タイ、中国、インド、ベルギー、イギリスなど、さまざまな国が“選手団”を送り込む。
種目は全9種。うち8つが主力のエアコン事業関連だ。配管のつなぎ目を接合する「ろう付け」、金属板を加工する「板金加工」、工作機械で切削する「普通旋盤」、金属同士を接合する「アーク溶接」、最終的な加工である「治工具仕上げ」…。