さらに、設備に不具合が生じたときの処理能力をみる「機械保全」や「金属塗装」、「フライス盤」という工作機械の使いこなしを競うものもある。
昨年10月に開催された第5回大会は、日本から77人、海外から61人の計138人が参加。最も参加者の多い「ろう付け」では48人が技術を競った。
配管に設けられた14カ所のつなぎ目を、いかに早く正確に処理するかが審査のポイント。1人の競技者に2人の審査員が張り付き、ガスバーナーの火の調整のしかたなど、一挙手一投足に目を光らせた。
「アーク溶接」で外国人技術者がメダル独占
大会の期間は5日間。海外からの参加者は約1週間日本に滞在し、事前の練習を経て3日目に本番を終える。最終日には表彰式が開かれ、1~3位にメダルが授与される。
その一方で、競技が終了したら、日程を利用して日本の工場を見学するなど、日本と海外の技術者の交流の面でも貴重な機会になっている。