銀座の高級クラブが立ち並ぶ一角はにぎわいが戻ってきた【拡大】
酒類販売大手カクヤスが構える銀座のワインセラーには、周辺のクラブから5万円超の高級ワイン「シャトー・ムートン」の注文が相次ぐ。首都圏営業部の橘内秀朗課長は「最近は深夜0時過ぎでもオーダーが入る。はしご酒が増えている証拠」と手応えを語る。
景況に左右されないといわれる高級料理店にも恩恵が及ぶ。著名人の多くも足を運ぶ老舗すし店「銀座 久兵衛」は、午後6時すぎには予約客で席が埋まる。今田洋輔社長は「景気で大きく変わった実感はない」と話すが、厨房(ちゅうぼう)の一角につるされたカレンダーには、3月、4月と進むにつれ、目標数値を大きく上回る日販額が記されている。
今期の本業のもうけを示す営業利益が6年ぶりの高水準を見込むトヨタ自動車のおひざ元・名古屋。系列企業が接待に使う「錦3丁目」は3月以降、「週末のタクシー乗り場に、乗車待ちの車列がなくなる回数が増えた」(名古屋市内のタクシー運転手)。タクシーチケットの利用客も増加傾向にあるという。