銀座の高級クラブが立ち並ぶ一角はにぎわいが戻ってきた【拡大】
法人カード決済増
歓楽街が潤う背景には、アベノミクスによる株高で恩恵を受けた個人投資家の需要と一部企業の交際費復活がある。
「昨年まで領収書を切るのは、主にITベンチャー企業の社長だったが、最近は大企業も戻ってきた」。銀座のダイニングバー「水響亭」の佐々井朗店長は口元を緩める。ジェーシービー(JCB)によると、銀座の1~3月の法人カード決済額(高級飲食店や接客業)は前年同期比27・7%増で、4月は41・6%増と大幅に伸びた。
交際費の復活は企業側の景況感の改善が大きい。SMBC日興証券の集計で、東京証券取引所1部に上場する平成25年3月期決算の企業全体の最終利益は、前期比24・1%増。今期も同48・4%増の大幅な増益が見込まれる。
中小企業にも追い風が吹く。従来は交際費の上限額は年間600万円で、税金のかからない損金として認められるのは90%までだった。