無理もない。米国の株価が金融危機前の最高値を抜けたのは、FRBが08年からQEやツイストと呼ばれる金融緩和策を相次いで打ち出したためで、ウォール街はバーナンキ議長に「おんぶに抱っこ状態」だった。株価上昇は、業績以上に予想株価倍率(PER)といった景気の“気”が改善したからで、それはFRBのおかげである。
ここにきて、「ヒンデンバーグの予兆」が流行するのも、市場がヒステリー状態を起こしている証左である。市場が幻覚のようなテクニカル分析を信じ込んでしまうのだ。(産経新聞ニューヨーク駐在編集委員 松浦肇)