国内の投資熱も一気に高まった。株式会社情報誌「会社四季報」を発行する東洋経済新報社によると昨年12月発売の「新春号」の販売部数が前号比5割増。続く「春号」(3月発売)も新春号の3割増と右肩上がりの伸びとなった。
しかし、5月下旬になって状況は一変する。5月23日に1万5942円を付けたのを最後に株価は下落。1日で1143円も値を下げた。現在も1万3000円前後で推移している。
平田さんは「1万7000円になったら、売って利益を確定しよう」と決めていた。その頃には利益は600万円を超えている計算。しかし、届かぬまま株価は下落し、含み益の大半が霧散した。
それでも株価は半年前より高値を維持しており、株取引のセミナーへの参加者も増えている。埼玉県の女性(36)は6月初旬、株取引の基礎講座の門をたたいた。現在は求職中だが、「株で蓄えを少しでも増やせれば」と話す。女性が参加した講座を主催するNPO法人「投資と学習を普及・推進する会」によると、参加者の半数近くが65歳以上の高齢者だ。