武装警備員の同乗が世界的な流れにある中、廃案により、日本船は今後も丸腰を強いられ、海賊の格好の標的になる。日本の生命線であるシーレーンの安全確保を軽視したものととられても仕方ない。
生活保護関連法案
政府は1月、生活保護費のうち食費や光熱費にあたる生活扶助費を3年かけて削減する方針を決定した。8月から各世帯で最大10%の生活保護費削減を実施、政府は3年間で計740億円の削減を見込んでいる。
これに対し、生活保護法改正案と生活困窮者自立支援法案は、生活保護費の大幅削減に難色を示す公明党が新たな弱者対策を盛り込むよう求め、自民、公明両党と民主党も交えた3党を中心に取りまとめた。
新たな弱者対策は、就労自立給付金制度を創設し、経済困窮者向けの相談窓口を設置することが主な内容。同時に、不正受給対策を強化するため罰金を「30万円以下」から「100万円以下」に引き上げることも盛り込まれた。
2法案の廃案により、新たなセーフティーネット(安全網)の形が見えないまま、“ムチ”だけが先行実施される。