韓国ソウル市内にある韓国資本の日本食レストラン。高い人気を誇る日本のビールの看板を掲げている(ジェトロソウル事務所提供)【拡大】
静かな浸透…「いろんな輸出が可能になった」
各社はどう考えているのだろうか。食文化の「壁」があるとはいえ、低価格の米国産がFTAという追い風に乗って、韓国で日本酒が浸透すれば商機にはつながる。
日本酒メーカーの宝酒造(本社・京都市)は6月13~15日に韓国であった酒類の展示会に参加した。現地でのイベントに積極的に参加し、日本酒の良さをアピールする狙いがあった。
同社の13年決算資料によると、子会社の米国宝酒造は清酒を中心に売り上げを伸ばし、12年の売上高は2684万4千ドル。コストダウンをはかり、営業利益は前年比で倍以上に増えた。13年も増益を見込む。
米国から韓国への輸出は米国産の1%未満と少ないが、同社は「韓国で清酒が浸透し、価格が安いモノが売れる市場が広がった」ともみている。
同じく月桂冠(本社・京都市)は、04年まで行われた韓国の日本文化の開放で、日本酒の輸出が可能になったことを受けていち早く進出。米国産の日本酒の主な販売先は米国やカナダだが、「米国での出荷が伸びており、設備を増強した結果、生産量が確保でき、韓国も含め、いろんな輸出の仕方が可能になった」と話している。