韓国ソウル市内にある韓国資本の日本食レストラン。高い人気を誇る日本のビールの看板を掲げている(ジェトロソウル事務所提供)【拡大】
確かな品質と味さえあれば、海外でも高い評価を受けられる。「日本ならではの高品質なものは自由貿易になっても大丈夫だと確信している」と宝酒造の担当者はみる。
高い技術を売り込め
もちろん課題は少なくない。
宝酒造はTPPについて推進・反対いずれの立場でもなく、「今後は慎重に見極めていく」とした上で、「ただ単に価格が安いだけで、競争に勝つのは厳しい。(日本酒は)現地の人の嗜好を多様化していくという時間のかかる市場」と指摘する。
今後に関しては、TPPと関係なく、日本食の広がりを進め、日本酒に触れる機会をつくることで現地での販路拡大を目指す方針だ。
ただ、風下にいれば逆風になる風も、風上に立てば追い風になる。自動車や日本酒の例をみれば、TPPは日本の高い技術力を世界に売り込むチャンスでもあるのだ。