東証取の金先物価格(中心限月)【拡大】
しかし、5月下旬から米連邦準備制度理事会(FRB)が緩和縮小に動くとの観測が高まると、金の国際相場は急落。金に流入していた緩和マネーが減るとの見方が強まった一方で、先高観の出た米国債や株式にシフトしたからだ。東商取の金先物も2月の高値から約25%下落。6月28日の取引時間中には3750円まで下げた。
今月中旬以降は、FRBのバーナンキ議長の議会証言を受けて緩和縮小観測が後退し、これを受けて金価格は上昇。しかし、市場では「さらに上値を追う材料は見当たらない。金が安全資産として必要とされる時期はひとまず終わりつつある」(豊島逸夫マーケットアナリスト)との見方が出ている。