TPP政府対策本部が開いた業界団体向け説明会=24日、コタキナバル(会田聡撮影)【拡大】
日本は交渉合流に備えて、事前に先行する11カ国から可能な限りの情報を集めてきたものの、「テキストは見せてもらえず、交渉内容の把握ははかばかしくなかった」(交渉筋)という。TPP交渉は参加各国に厳しい秘密保持の義務を課しているためだ。
テキストがようやく入手できたのは日本の交渉参加手続きを終えた23日午後2時半ごろ。
その直後から、交渉団は会場近くのホテルに設けた作業室でテキストの解読に集中した。テキストはパスワードを得た一部の登録者だけがインターネット上で読める仕組みで、交渉団はこれを印刷して、手分けして読み込んだ。「24日午後までに、どうにか各交渉担当者がテキストを一読する作業を終えることができた」(同)という。
今回の会合に米国は約80人を派遣したもようだが、日本政府が派遣した約100人の交渉団は参加12カ国の中で最大規模。実際の協議に入る交渉官19人のほか、テキストを分析する作業チームを同行させたことで、規模が大きく膨らんだ。