「ネット世代」をうまく取り込んだのは自民党と共産党だった-。
参院選投開票日翌日の22日、静岡大情報学部の佐藤哲也准教授らのグループがインターネットユーザー1千人を対象に行った調査で、比例代表の投票先を尋ねたところ、自民党は20代が最も高い39・3%。40、50代は比較的低いが60代では33・3%の支持を得た。
共産党もほぼ同じカーブを描く。20代は13・5%。30、40代は低いが、50代で13・2%、60代でも11・6%だった。
選挙結果をみると自民党は65議席獲得で圧勝、共産党も改選3議席を8議席に伸ばした。ネット選挙解禁元年となった今回の参院選で、両党とも年代の高い固定支持層に加え、若年層からも支持を受けたようすがうかがえる。
両党には共通のネット戦略があった。自民党はスマートフォンを使いこなす若年層をターゲットに、参院選にあわせ独自のアプリを開発。党公約や幹部・候補者の演説日程を入手しやすくすることに工夫を凝らした。親しみを持ってもらうため安倍晋三首相(党総裁)の「ゆるキャラ」を主人公にしたゲーム「あべぴょん」も無料で公開した。
ツイッターによる有権者へのアピールに力を入れた共産党も、8人のゆるキャラマスコットによる「カクサン(拡散)部」が党の政策を分かりやすくアピール。雇用問題を歯に衣(きぬ)着せぬ辛口で語る「雇用のヨーコ」や、志位和夫委員長を想起させる「しいさあ」も登場し、話題を集めた。