12年度は、消費者がパソコンの代替としてタブレット型端末を使い始め、“タブレット型端末元年”となった。タブレット型端末はパソコンの基本的な性能を備え、価格が手ごろなことから人気が出た。
販売台数は11年度の36万台から12年度には190万台へと一気に拡大している。同幹部は「タブレット型端末がパソコン市場を侵食しつつある。12年度の成長率424%は驚異的だ」と述べた。
12年度のパソコン販売台数は1131万台で、成長率は前年度比5%だった。デスクトップパソコンの販売台数は677万台で、成長率は同1%にとどまった。ノートパソコンとネットブックの販売台数は合わせて441万台、成長率は同10%だった。
MAITの別の幹部は「タブレット型端末の成長は目覚ましい。半面で、パソコンがわずか5%しか成長しておらず、ペースが落ちていることが気がかりだ」と指摘。インドではパソコン普及率がまだ低く、タブレット型端末の台頭がパソコン産業の均衡の取れた成長を妨げかねないとの懸念を表明した。(ニューデリー支局)