日本で稼働中の地熱発電所【拡大】
ただ、調査費用も含めて総額約260億円(出力3万キロワット)とされる建設費用に加え、発電に必要な地熱が得られる地域が国立・国定公園に集中。このため開発が制限され1999年稼働の東京電力八丈島地熱発電所(東京都八丈町)を最後に新設は途絶えている。
だが、政府は東日本大震災を契機に、地熱発電の潜在力に着目。環境省は昨年3月、国立・国定公園内での地熱発電所の開発を条件付きで認める規制緩和を行い、新設計画が一部で動きだした。経産省も温泉地や地方公共団体向に対し地熱を活用した地域振興事業などへの補助事業を開始。今年度の支援総額は28億円で、経産省は「地熱発電への理解を深めてもらい、地熱資源の有効活用を進めていきたい」と強調する。
【用語解説】地熱発電 地下にたまっているマグマの熱で加熱された高温・高圧の蒸気を取り出し、それを使ってタービンを回して発電する。再生可能エネルギーの一種で、発電時の二酸化炭素(CO2)排出量はほぼゼロ。経産省資源エネルギー庁によると、日本の地熱資源量は約2350万キロワットで、米国、インドネシアに次ぐ世界3位。現在、全国で稼働中の地熱発電所は東北や九州を中心に17カ所で、合計出力は約52万キロワットと、資源量の約2%しか使われていない。