また、ターミナルもLCCを想定した簡素なものから、ビジネスクラス級のラウンジなどを備えた通常便にも対応可能な設計に改めた。これにともなってKLIA2の年間の利用者受容能力は、現在のメーンターミナルと格安ターミナルを合計した4000万人を上回る4500万人となる見込み。計画変更によって総工費は40億リンギットに倍増し、さらに増加する可能性も指摘される。
計画の変更や工費の増加について、同公社のアフマド社長は「空港におけるLCCのあり方がこの10年で激変している」と述べ、ラウンジやホテルの追加はやむを得ないとしたうえで、これ以上の工費の増額はないとの見解を示した。
一方、建設計画に関しては自社の要望がほぼ受け入れられたエアアジアだが、完成の遅れにはいらだちをあらわにする。同社は現在、格安ターミナルを使用しているものの、同ターミナルは年間受容能力1500万人に対して実績が2000万人ペースと混雑が顕在化しているためだ。