インドネシアの新車販売が4年連続となる過去最高の更新に向け、正念場を迎えている。インドネシア自動車製造業者協会によると、今年7月の販売台数は前年同月比7%増の11万2184台、1~7月の累計は前年同期比12%増の71万4400台だった。現地紙ジャカルタ・ポストが報じた。
同協会は7月の増加はラマダン明けの大祭(今年は8月8、9日)に向けた特需によるもので、8月の需要は減退に転じた可能性もあるとみている。
協会幹部は今年の販売台数の鍵を握るのは9月だとし、「10万台を超えるようなら過去最高となる120万台突破も見えてくるが、割り込めば110万台程度にとどまる可能性もある」と述べた。
同国の昨年の販売台数は前年比24.8%増の112万台だった。しかし、今年は自動車ローンの頭金増額の義務付けがイスラム金融にも拡大し、中央銀行による利上げでローン金利が上昇するなど新車販売に逆風が吹いている。また、6月には政府による補助金削減が実施されてガソリン価格が44%値上がりし、販売への影響は必至な情勢だ。
ただ、長期的にインドネシアの自動車市場は所得増やインフラ整備の進行などで拡大していくとみられており、トヨタ自動車や米ゼネラル・モーターズ(GM)など、世界の自動車大手が投資を活発化させている。(シンガポール支局)