再生医療の市場予測【拡大】
ただ、海外メーカーとの激しい市場獲得競争は必至だ。経産省の報告書では、昨年12月時点で、各国で市場投入されている再生医療製品は、韓国が14品目、米国が9品目と日本を大きくリードする。
「自家移植」が持ち味
これに対して、日本は患者本人の身体から採取した細胞を培養して移植する「自家移植」が海外勢にない持ち味だ。J-TECのジェイスやジャックは医療機関が採取した正常な皮膚や軟骨の細胞を、愛知県蒲郡市の本社工場内で培養。一定期間のうちに生育させて医療機関に戻し、医師が本人に移植する仕組み。
経産省は「他人から培養した人工皮膚などを使う海外の方式に比べて、副作用の心配が少ない」と自信を示す。
J-TECも「日本の徹底した品質管理を生かしつつ、海外市場の基準に適合した製品も開発したい」(経営管理部)。日本のアドバンテージである「ものづくり」の力を発揮し、再生医療の世界市場を獲得できるか。また、新しい分野で官民の挑戦が始まった。(会田聡)