「GO+」はこれまでの適用想定車の中で唯一の3列シート。多人数での乗車が一般的とされるインドネシア市場の特徴を取り込み、来年の投入を予定している。
渋滞悪化の懸念も
一方、交通渋滞が年々ひどくなるジャカルタで、次期大統領と目されるジョコウィ州知事が、販売台数をさらに押し上げ、渋滞を一層悪化させるとして新政策実施に抗議するなど、新政策は論議を呼んでいる。
9月下旬に開かれたインドネシア国際モーターショーの開幕式に出席したブディオノ副大統領は、自動車産業は経済波及効果が高く、工業技術水準の向上にも重要な役割を果たしているうえ、雇用創出効果も大きいとして、政策の継続を明言。
並行して渋滞対策を講じる必要があると強調し、鉄道網やバスなどの公共輸送機関の整備を早急に進めていく方針を示した。ジャカルタやスラバヤ、メダン、バンドンなどの大都市を対象に、シンガポールで導入されている電子式道路課金システム(ERP)の採用も検討しているという。(インドネシア邦字紙「じゃかるた新聞」編集長 上野太郎)