中間決算ピーク、３割が最終益を上方修正 (1/2ページ)

　東証１部上場企業の平成２５年９月中間連結決算の発表が３１日、ピークを迎えた。２６年３月期の通期業績予想を上方修正する動きが目立ち、３０日時点の集計では発表済み企業の３割超が最終利益見通しを引き上げた。中間期の経常利益の増益率も３年ぶりの高水準で推移。パナソニックは３年ぶりの最終黒字、シャープも２年ぶりの営業黒字を確保した。円安株高を背景に企業業績の改善が鮮明になり、デフレ脱却を後押ししそうだ。

　東証によると、３１日は東証１部に上場する２５４社を含む３月期決算企業３４１社が業績を開示した。

　この日、増収増益の中間決算を発表した富士重工業は、同時に通期予想も引き上げた。最終利益は従来予想の１２１０億円から大幅に上方修正し、過去最高の１７８０億円を見込む。吉永泰之社長は「米国での年間販売台数が、計画（３６万５千台）を大幅に上回り、４２万台となる」と増益要因を強調した。

　通期の最終利益予想を７７０億円から８６０億円に修正した旭化成の小堀秀毅常務執行役員は「エレクトロニクス事業での円安効果が大きい。さらに医薬・医療事業でも新薬で売り上げを伸ばす」と意気込んだ。