中国のテレビドラマは近年、制作費が膨らむ一方で利益を上げる作品が少なくなっている。
大ヒット作品を数多く編み出した劉和平氏が脚本を手掛けた近代革命ドラマ「北平無戦事」が、5年の歳月をかけて完成。総制作費は1億5000万元(約24億1950万円)に上るという。
9月初旬に中国中央テレビ(CCTV)のゴールデンタイムに登場した「大秦帝国2之縦横」も、1億3000万元を投じている。
1億元超の大作増加
ドラマ制作会社の新規株式公開(IPO)申請が相次いだ2011年以降、大量の資金が流入して1億元を超える大作が相次いで制作されるようになった。著名監督と豪華な出演者にハイテク技術を駆使した作品ばかりだ。
あるテレビ局のドラマ放映権購入担当者によれば、1話当たりの制作費100万元は一般的で、200万元を超えて初めて大作の部類に入るという。
実際、中国4大古典をドラマ化した「西遊記」「三国志」「紅楼夢」「水滸伝」の最新版などは高視聴率をマークして高額の広告収入を得た。