インドで国内外のファストフードチェーン各社の動きが活発化している。年率30%で成長を続けるファストフード市場を狙い、店舗網拡充や新規参入が相次いでおり、その勢いはとどまるところを知らない。現地紙タイムズ・オブ・インディアなどが報じた。
地場最大の複合企業リライアンス・インダストリーズは、チキン専門の新たなチェーン店を立ち上げる計画だ。英3位の食品加工会社2シスターズフード・グループと提携し、米ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)と真っ向から勝負する。最新の食品加工設備を設置し、インド人の好みに合わせたメニューを開発してシェア獲得を狙う構えだ。
海外チェーンもさらなる投資で攻勢をかける。インドでKFCやピザハット、メキシコ料理のタコベルなどを展開する米ファストフード大手ヤム・ブランズは、向こう3年でインド事業に1億ドル(約98億円)を投じる方針を明らかにした。