ハラルの概念は(1)シャリアで許された食品・物品であること(2)身体に良いこと-の2点だ。この2つの概念をもとに、厳密には規格が国ごと・認証団体ごとに少しずつ異なる。だが、マレーシアは世界中に数多くあるハラル認証の中で、唯一政府組織が認証(JAKIMと呼ばれるハラル認証組織が認証)をしており、また規格が明文化されているため、他のハラル認証の基礎となっているといわれる。初めてハラル認証を取得する立場から考えれば、明文化されているため認証が取得しやすく、また将来、他国に展開する場合には他国のハラル認証取得にも役立つといわれている。
次に、具体的な認証取得の方法はどうなっているのか。図の流れのように(1)登録申請(2)監査受け入れおよび報告書提出(3)認可および認証取得-となる。
通常は3カ月程度で認証取得が可能で、認可は2年間有効となる。
【焦点】
シャリアにのっとらず、ハラル認証が得られない食品・物品はハラームといわれるが、ハラームは豚肉のみならず、例えばラードや豚皮を原料とするゼラチン・コラーゲンも対象となる。何がハラルで何がハラームか、イスラム教徒にとっても、ほとんどは線引きすることが難しいようだ。
実際、マレーシアに進出している北欧家具小売店に併設していたハラル認証レストランで、長年にわたり、ハラームの添加物を気づかずに使用していたことが判明し、のちに社会問題となった。
したがって、疑わしきは避けることが賢明と思われる。なお、ハラル認証取得企業が基準に違反した場合には、罰則規定がある(企業の場合は500万リンギット=約1億5800万円=以下の罰金刑)。