◆経済成長戦略の鍵
--日本にとって、メコン5カ国を含むASEANの市場統合が持つ意味を改めて伺いたい
「現在、ASEAN地域では、日本からの進出企業が約7000社、在留邦人が12万8000人以上いることからも分かるように、ASEANは日本企業の生産ネットワークの拠点であり、東アジア最大の投資先だ。さらには中国に次ぐ貿易相手だ。今後、相当の期間にわたって経済成長が見込まれ、わが国の成長戦略の鍵となる地域である」
--環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)などアジアを含む経済市場統合では、米中両国の思惑が異なる。日本としてこうした対立を避け、広域市場統合の実現に寄与するための方策は何か
「TPPおよびRCEPはいずれも、アジア太平洋地域を広く包含する自由貿易圏であるFTAAP(アジア太平洋自由貿易圏)の実現に寄与するものだ。いずれの交渉にも参加する日本は、こうした経済連携が相互に刺激し合い、活性化することにより、世界全体の貿易・投資ルール作りが前進するよう、貢献していく考えだ。自由貿易の推進は、わが国の対外通商政策の柱であり、日本経済再生にも資するもの。力強い経済成長を達成するためにも、自由貿易体制をこれまで以上に強化し、諸外国の活力を、わが国の成長に取り込んでいく」