三井物産が主導して英国の中規模都市ミルトンキーンズで本格的な実証実験を始めた非接触充電型のEVバス=9日、ロンドン北西部のミルトンキーンズ市【拡大】
【ロンドン=内藤泰朗】三井物産は9日、バス停に停車するだけで充電できるワイヤレス型電気自動車(EV)バスの本格的な実証実験を、ロンドン北西約70キロにある中規模都市のミルトンキーンズ市で始めた。商社主導で主要バス路線の一つをEVバスに置き換えるのは世界でも初めて。同実験を踏まえて商用運行をめざす方針で、環境に優しいEV路線バスの実用化が進みそうだ。
9日には運行開始式典のほか、英政府や同市幹部らによるEVバスの試乗会も行われた。バス・ルートの始点と終点にある停留所前の道路に埋め込まれた高出力の非接触充電器で、駐車中のバスに急速充電する様子なども公開した。
実験では同路線のバス8台を、すべて大型のEVバスに切り替える。毎日17時間計5年間運行し、商業化に向けたデータの蓄積を目指す。
三井物産は「非接触型の充電システムにより、蓄電池を小型化し車体製造コストを下げることが可能となった」と強調。今後は、同市のほか、ロンドン名物の2階建てバスのEV化も可能だといい、2020年の東京五輪を視野に「日本での運行も検討したい」と話した。