インドネシアは2013年の直接投資額(実行ベース)が過去最高を更新した。同国投資調整庁によると、13年の投資額は前年比27%増の398兆6000億ルピア(約3兆3480億円)。外国からの投資が同22%増の270兆4000億ルピアと目標に約2兆ルピア届かなかったが、国内の投資が39%増の128兆2000億ルピアと予想外の伸びを示した。現地紙ジャカルタ・グローブなどが報じた。
外国からの投資を国別の割合でみると、自動車関連の投資が増えた日本が16.5%で首位、以下シンガポール(16.3%)、米国(8.5%)、韓国(7.7%)と続いた。
国内投資の急伸について、インドネシア商工会議所の幹部は「順調に育ってきた国内投資家が自国経済に自信を持ち始めている」と分析した。
同庁が掲げた今年の投資目標額は13年比15%増の456兆ルピア。シレガル長官は増加率で昨年を10ポイント以上下回る目標設定について、「昨年の勢いは特別。楽観的でも悲観的でもない現実的な数字だ」と述べ、今年は政府が高付加価値化を目指す鉱業、パーム油産業への投資が増加するとの見通しを示した。