インターネットの価格照会サイトなどによると、現在、インドネシアではアイフォーンや韓国サムスン電子のギャラクシーといった高級ブランドの最新機種の価格は600万ルピア(約5万400円)以上となっているのに対し、低価格化を牽引(けんいん)する地場のスマートフレンなどの製品は150万ルピア以下。昨年はスマホ出荷台数900万台のうち、およそ20%をこうした地場の低価格製品が占めたもようだ。
これに対し、加ブラックベリーの地域担当者は「インドネシア携帯電話市場でスマホが占める割合は3割に過ぎない」と述べ、シェア奪回は可能との見解を示した。また、フィンランド通信機器大手ノキアの携帯電話部門を昨年買収した米マイクロソフトも同国市場での販売戦略の再構築を図っている。
両社は企業向け営業の強化にも注力するなどして巻き返しを目指しており、インドネシアのスマホをめぐる競争は今年も続いていきそうだ。(シンガポール支局)