米国は、これまで関税を撤廃したことがない日本の重要5分野を含む農産品の猶予期間も、自国の輸入車と同様の扱いを認める考え。これを前提に、日本の農産品に関し最長20年の猶予を提案したうえで、関税撤廃を迫っている。
これに対し、日本は5分野の関税を守るよう求めた国会決議を踏まえ、5分野の関税維持を主張。5分野を細かく分けた586品目の一部の関税を撤廃・引き下げなどの譲歩案も検討しているが、高水準の自由化を強硬に要求する米国と折り合えず協議は膠着(こうちゃく)状態に陥っている。
今後、仮に日本が農産品に20年の猶予を設ければ、米国は輸入車関税をTPP発効から20年間維持できることになる。米韓自由貿易協定(FTA)では、2年後の2016年に韓国からの輸入乗用車、8年後の22年にトラックの関税撤廃が決まっており、日本の自動車業界は米自動車市場で長期にわたり不利な競争を強いられるのは確実だ。