【シドニー=塩原永久】オーストラリアのシドニーで開かれていた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は23日(日本時間23日)、世界経済の成長率を5年で2%以上引き上げることを明記した共同宣言を採択して閉幕した。会議では、新興国に経常赤字などの国内課題を是正するよう求めたほか、米国などの先進国は「金融政策の変更は慎重に進めるべき」との認識で一致した。
G20で経済成長率について具体的な数値を明記したのは異例。
代表的な経済見通しである国際通貨基金(IMF)の予測によると、2014年の世界経済の成長率を3・7%、15年を3・9%としている。16年以降の予測は示されていないが、2%の成長率引き上げは各国政府にとって容易ではない。
米国が量的金融緩和を縮小させた1月下旬以降、一部新興国で資本流出などの混乱が起きた。採択された共同宣言は、他国にも影響が及ぶ新興国の金融政策の変更について、「注意深く測定され、明確にコミュニケーションが行われる」ことが重要だとする従来の文言を踏襲した。