雪でつぶれたビニールハウスの前で、観光イチゴ園を営む女性から要望を聞く小池晃副委員長(中央手前)=18日、甲府市(しんぶん赤旗提供)【拡大】
◆自衛隊の災害出動
実は、私がこういう経過をツイッターで報告していたら、「共産党が自衛隊の災害出動を認めるのか」という質問が寄せられました。誤解もあるようですので、一言述べておきたいと思います。
日本共産党は、「急迫不正の主権侵害、大規模災害など、必要にせまられた場合には、存在している自衛隊を国民の安全のために活用する」(第22回党大会決議、2000年11月)という方針を確認しています。これまでも、自衛隊の災害出動に反対したことはありません。国民の生活と生存、基本的人権、国の主権と独立など、憲法が立脚している原理を守るために、可能なあらゆる手段を用いることは、政治の当然の責務であるからです。
◆ハウス被害が深刻
想像以上に深刻だったのが、山梨県内のハウス農家の被害です。
甲府市農業委員会前会長の佐野安男さんのハウスは、贈答用の高級ナシを収穫してきましたが、降り積もった雪の重みで支柱が折れ曲がり、梨の木も折れるなど、壊滅的被害に。「これから収穫というときに、ここまで壊れたら撤去するしかありません。問題は費用。個人の力ではどうしようもない」と語っていました。
同市でイチゴ園を営む女性は、6連棟のハウスが全壊。必死の雪おろしで無事だったのは1棟だけ。私は「また、イチゴ狩りができるように、必ず復興させましょう」と激励しました。
隣接する笛吹市のブドウ農家でもハウスがつぶれました。「5月で1年分の収入を得ていましたが、今はまったく先が見えない」と目に涙を浮かべた農家の夫妻に、私は「災害対策は、被災者が必要なことに全面的にこたえなければなりません。国や県に万全の対策を迫ります」と力をこめました。