また、カナダから韓国に輸出される牛肉の関税は現在40%だが、協定発効後は毎年2~3%引き下げ、15年後に撤廃となる。韓国調査機関の現代経済研究院の研究員は牛肉の取り扱いについて「撤廃まで長期間を確保できたので国内産業への打撃は小さい」との見解を示した。
これに対し、農業省幹部が「米、豪、ニュージーランドに続いてカナダ産の牛肉も入ってくる。価格競争では国産品が圧倒的に不利だ」と述べるなど、さまざまな意見が飛び交う。
韓国政府は、コメをはじめ農産物は全品目の18.8%が適用除外となったほか、関税撤廃に長期間を要する品目も多いことから、国内農業保護に成功したとの立場を取っている。
現地紙の聯合(れんごう)ニュースによると、民間経済団体など42団体・機関で構成する「FTA民間対策委員会」は、カナダ市場での韓国製品のシェアが現在の1.5%から拡大すると評価。カナダは石油や天然ガスの埋蔵量が豊富なことから、資源確保にもつながるとして妥結内容を歓迎する意向を表明した。
カナダは輸出の約8割を対米国が占め、輸出先の多様化が課題となっている。13年の対韓国輸出額は47億ドルで、カナダ政府はFTA発効により対韓輸出が32%増加すると見込む。(ソウル支局)